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still remain the same / NATIVE SPIRIT (R)

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威嚇の5点 / threat 5

threat5
威嚇の5点 / threat 5_f0072997_102380.jpg

ランダーブルーのブレスレットとペンダント、
レッドMtとビズビーを混ぜたブレスレット、
Mcmkのナンバーエイトのブレスレットに
ビズビーのナゲット・ネックレス
いつもの5点セットに
3stnナンバーエイトのブレスレットが加わって
この写真ではレッド+ビズビーのブレスレットが休んでる。


威嚇の5点、である。
鉱脈を偽ったり、加工処理済みのターコイズを未加工と思いこませたり
偽物のターコイズを取り扱ってる相手は言葉を濁す。
「いいターコイズの売り物を持ってるって聞いたよ?」
「持ってなくもないけど、君が求めてるグレードのものはないよ・・・・」
グレードの違いじゃない、
そもそも出所が違うんだから、ってこともしばしば。

実物で上等なグレードを持ってるコレクターは
持ってても簡単には売ってはくれない。
ある有名なコレクターで本を書いてる友達は
僕のことを友達として見てくれてるから
友達である僕に売るものはない。
売ってもいい普通のものは一般市場にばらまいても、
彼は絶対に祖父から受継いだコレクションを切り崩さないから、
友達に胸を張って売れるものはなかなかないってこと。
その代わり義理立てするときはその力を見せつけてくれるわけだけど。

最近はなかったことだけど
久しぶりに昨日、こんなことがあった。
業種の違う顔見知りのインドネシア人が僕のブレスレットを見て、
「君が扱ってるのはターコイズだね、
知り合い(アングロ)がナンバーエイトの塊を持ってるから紹介しよう」
有難いオファーだけど、
その持ち主は聞いたことのない名前だし、
ナンバーエイトの塊って聞いただけで見込みはない。
さっそく、その人の所に連れられて紹介してもらった。
「彼(僕のこと)がナンバーエイトを探してるんだ。
君が持ってたナンバーエイトを見せてあげてくれ」
指差された足元にバケツいっぱいの大きなナンバーエイトの塊達。
「スタビライズドだね、
加工されてないナンバーエイト持ってないかな?」
「ないね、ナンバーエイトは珍しいから」
「こんな感じの石を探してるんだけどね?」
僕のブレスレットを見せると
「その石はなんだい?」
あるわけないレベルのものだから僕は控えめに
「こういうナンバーエイトが極々僅かだけあったんだ」
ターコイズを沢山持ってても、
沢山ある普通のターコイズを持ってるだけじゃ
ターコイズに詳しい人とは言えないし、
それは悪いことじゃなく極一般的なことだから
0.1パーセントほどの宝石ターコイズを探してる僕の方が
控えめな態度で接するのが道理ってもんだ。
相手には丁寧にお礼を言って帰ってきた。

帰り道でそのインドネシア人が聞いてきた。
「あれはほんとにナンバーエイトなのか?」
「ほんものだよ、スタビライズドだけど」
「ナンバーエイトは珍しいんじゃないの?」
「スタビライズドされるナンバーエイトはチョーク状で
一昨年、トンの単位で流通したはずだし、まだまだ残ってるはず」
この話に驚いた彼は
自分が扱う彫刻にナチュラルターコイズを使いたがってた、
それでナチュラルが手に入らないと諦め顔になったんだけど
「大丈夫、本物の未加工のナチュラルを持ってる人を紹介するよ、
スリーピング・ビューティやキングマンなら、
彫刻に適した上質で大きくても安いものがまだまだあるから」
すごく喜んでもらえた。

ターコイズを扱っていても
ランダーブルーだのナンバーエイトだの知らない人は大勢いる。
なんとなく似てるだけでそう呼んでしまう人もいるし、
どこで誰がどんないきさつで名前を変えるか知れたもんじゃない。
有名なアーティストが持っていた
何処の何代目の誰々が持っていた
それは根拠にならない。
そういう偽物を沢山見てきたし、
一般には違う物の方が沢山ある。
オーナーまで辿れる実物であること、それが大事だ。

追記
ターコイズ画像にその後上等なカメラで取り直した画像がある。
参考;
Report 滞米記
culture文化
episode エピソード
作品に関する参考;
作品販売店
introduction紹介
reference 参考
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by cwdye | 2009-02-04 01:11 | reference 参考
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