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still remain the same / NATIVE SPIRIT (R)

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ホピ・ジュエリー コレクション by スラブ・ネスト ピックアップ

[追記 9月2016]
移転新規オープン
アメ横センタービル2F 10月8日(土)

本文
僕が初めてインディアンを探す旅に出た21年前
ターコイズを中心に展開するインディアンジュエリーに興味はなく
銀と鋸の技だけで見事な表現力のホピのジュエリーに興味があった。

1989年以前の僕は
一般市場にある普通のターコイズしか知るはずもなく
隠れたコレクター市場にわずかしかない
宝石ターコイズなんて知るわけがなかった。
アクシデントとビギナーズラックで
最初に実物の60年代以前のオールドビズビーを入手してから
以後しばらくは低グレードのものや偽物、安定加工されたものばかりで
実物が手に入れにくいことに呆れながら
その実物の持つ魅力にとりつかれたようにハンティングに燃えた。

そうして、89年当初、拾われたナバホの家から出て
ホピのジュエリーを学びに出かけようとしてたのをやめて
ターコイズ中心のナバホジュエリー専門になろうと決めた。

その後「ターコイズの父」と呼んだ故ラリーG.クーリーや故アル、
アングロのブラザーのジムやネイサン
当時若者でその後のDR.ペッパーブラザーのジョーダンロウリー等
実物を扱うことができる
数少ないストーンカッターやコレクターの力を借りて、
加工無しの低グレードから高グレード、安定加工したもの、偽物、と
何種類も何十万カラットものターコイズを見て、
品質と価値の見方、それぞれの歴史といった
本では得られない情報を経験で得た
宝石ターコイズの取り引きには
多数の情報と熟達した総合的な交渉のテクニックが必要だ。

有名なアーティストだとしても使ってる石が実物かどうかは別問題、
アーティストが独自に石を仕入れる場合
偽物や安定加工された石を掴まされてることも多く、
コレクターもその階層によってはその人が掴んでしまってることも多い。

それをご存知のスラブ・ネストさんは自ら赴くアメリカで
ターコイズに関しては無理のない範囲での買い付けに留め
ネイティブスピリット・ターコイズコレクションbyスラブ・ネストとして
希少で高品質なターコイズの大半を
ネイティブスピリットに任せていただいてる。

そのスラブ・ネストさんは
僕が入り込むことがなかったホピのジュエリー
20年以上にわたって扱い続けてる。

この20年の間にホピのジュエリーにもいろいろあった。
ホピに関わり薄い僕が知る限りでも、
多くのコピーや偽物、粗悪品が日本の一般市場に溢れて、
古いタイプの実物のホピ・ジュエリーは姿を潜めた。
次に実物は実物で鋸のテクニックに磨きをかけて
これでもかというほど微細で精巧な表現方法を手に入れて
新しいタイプのホピ・ジュエリーを築き上げた。
ホピ・ジュエリー コレクション by スラブ・ネスト ピックアップ_f0072997_18273872.jpg

僅かにタガネを入れるだけで、
複雑な模様や図案の殆どを鋸での切り出し
オーバーレイ(重ね合わせ)で表現するホピ・ジュエリーは
シンプルに技術力だけで充分に圧倒してくれる。

革新的で素晴らしいホピ・ジュエリーに圧倒された近年
気が付くと古いホピ・ジュエリーを見なくなってた。
高級ギャラリーに並ぶのも新しいアーティストばかり
世代交代は確かに進んだらしい。
ホピ・ジュエリー コレクション by スラブ・ネスト ピックアップ_f0072997_18284560.jpg

ところがホピに強いスラブ・ネストさん、
最近なりを潜めた感がある過去のビッグネームの作品まで揃えてる。

どこまで「細かく作り込んで表現する」か、どこまで「作り込まずに表現する」か
ホピ・ジュエリーとタイプの違うものを創る僕が一番興味があるところだ。

ここに掲載したホピ・ジュエリーの画像は
ホピ・ジュエリーコレクションbyスラブ・ネストから拝借した。
この立体を目の前にすると圧巻の一言に尽きる。

スラブ/ネストさんの渡米日程をお知らせしようとして思いついてこれを書いた。
5月22日(土)渡米明けの展示品を公開されたら
新しく入荷するものも含めて厚いコレクションを見ることができるだろう。

by cwdye | 2010-05-11 18:37 | introduction 紹介
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