20年以上前(1992年頃まで)サドルレザーは一般的でなく
サドルレザーのメディスンバッグといえば
原宿のG'sさんが手がける僕ら(先輩2人)のもの以外には皆無だった。
師事して認めらた当時(1989年)
週に一回、作ったものを持っていったついでに
店頭でボタン(コンチャ)付けやジュエリーの組み立てを手伝った。
G'sが人気を取り戻していく過程の
いちばん幸せな時期だったかもしれない。
僕にとっても
ネイティブスピリットを軌道に乗せる大きなチャンスだった。
あれ以来、メディスンバッグや
ウォレットを作るメーカーは
おびただしい数に増えてそれぞれに個性を発揮してる。
僕は相変わらず古い作り方を継承している。
これができる時、至福の時だ。
これも
still remain the sameの美学goes like this

定規なんか使わずなんとなく目見当で穴あけ

革が歪むくらい強く引きながらボタンを着けていく

金具無し!全部革!やっぱりこれでなきゃいけない。
鹿革の紐はこんな風に張りつめて陰ができてる。

時間が経つといつかいい感じに落ち着いてくる。
適度な歪みや不揃い、それに非対称であることと
革だけで留めてある裏の見た目も大事な色気だ。
こんな裏まで細かい画像で見せるのは僕としては珍しい
それだけ世の中が変わったからだ。
そういえば、この画像の作業で取り付けた
バファローニッケルのボタンももう珍しいものなった。
これからはレプリカしか手に入らなくなるかもしれない。
(追記:↑そんなことない、僕がしばらく使ってなかっただけでまだある)
気まぐれで簡単な作品紹介や解説は以下のカテゴリー
introduction紹介reference 参考