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still remain the same / NATIVE SPIRIT (R)

native.exblog.jp

up on a hill

バックパッカーでインディアンのもとを訪ねる旅を始めて、
アクシデントで宝石ターコイズを買ってしまったのが運のつき。
今はもう野宿はしないし、
小さくてもなんとか体裁整えたギャラリーも持てた。
この20年、ネイティブスピリットのターコイズコレクションのいきさつは
フリーアンドイージー2月号のインタビューの通りだ。
誰も関心をもってなかった時代に知ったおかげで
なんとかここまでやってこれた。
気がつくと
お付き合い下さる方々はお金持ちばかりの世界だった。

僕みたいな成りでもみんな良くしてくれる。
数年前に高級ホテルのディナーに招待してくれた知り合いも
ばかっ高いオファーを撥ね退けても親切にメールをくれて
是非ランチを、ということで久しぶりに合流。
「このあたりにランチにいい場所あるかな?」
歩いて行ける近場には
アイホップ、ワッフルハウス、メキシカンレストラン、
当たり前にどこも庶民的だ。
メキシカンはシーフードもあるちょっといいところ
しかも落ち合った場所の敷地内。
「そこのメキシカンはどう?」
「大丈夫か? 
その辺の安い店で腹こわしてひどい目にあったことがあるんだ」
金持ちは僕らの食ってるもんで腹こわすらしい、なんて
卑屈なつっこみは笑って噛みしめて歩きながらも
なんだかんだ言うから、
とっておきのフレッシュなメキシカン・シーフードの店まで
出かけることにした。

「いろいろ持ってきてるんだけどホテルに置いてある。
なんなら見に行くかい?」
持ってきたものに期待はできないけど
リッツに泊ってるって言ってたぞ、クラッカーじゃないぜ、
あのなんだか知らないけど聞いたことがあるリッツだぜ
リッツ見に行くしかないだろ。

ハイウェイを走ってダウンタウンを離れかなり寂れたころ
降りて山に向かう、下界を見下ろす丘には豪邸が見える。
「あのへんの家は20億円くらいするらしいよ」
「・・・すげえ」、他に言える言葉は、あるわけないね。
更に登ったあたりにオープンしたばかりのリッツがあった。
ドアを開けて降りようとしてためらった
3人のドアマンの二人が車にやってきて両側のドアを開ける
自分で開けたら育ちがばれるぞ、ここはぐっと堪えて我慢だ。
別のドアマンがホテルのドアのもとで迎えてくれる。
口をあけて眼を泳がせながら部屋まで、
造りが違う、全部でかい。
バルコニーからの景色を勧められて見ると
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天国っていうのはこういう感じなんだろうな(そんなこたない)

持ってきたものっていうのを見せていただくと
「なかなか悪くないね」(すごくいい)
「これとこれくらいはもらっとこうかな」(くそ、全部欲しいぞ)
「いや、やっぱりこっちのこれも…」(せめてこのくらいは)
ってわけで予想外の収穫があった。
予定より遅くなって夕方、僕の庶民宿まで送ってもらう。

次のアポイントメントはかねてからミスし続けてた
仲良くなったコレクターからの夕食へのご招待。
電話で聞いてメモした道順をたどって
ホテルの前の道を直進してダウンタウンを東に外れる、
指示された最初の交差点を折れると、
さっきまで遠くに見えてた山が目の前に迫る。
通りの周辺も雰囲気が変わった、ここもどうやらそうらしい。
迷わずに着くことができて車をつけると出迎えてくれた。
アドビのゲートを入ると小さいパティオがあってでかい家だ。

予定より遅くなったから外食に
1922年から続くメキシカンビストロに行く。
本人の奥様は音楽の先生、3年後に引退する予定で
ギャラリーを持つのが夢だ。
旦那さんは市のフィルハーモニーのメンバーで
インディアンフルートで有名なC・ナカイのバンドにも参加
演奏活動で来日したこともあって話は面白かった。
アメリカの政治に関する質問まで飛び出して、
僕の英語力での説明には限界がある。
そこで
「マイケル・ムーアは好き?」って聞いてみた。
大好きっていう返事に3人共大笑い。「つまり、そういうこと」
「オバマはどう思う?」
「とにかくオバマには時間、国民には忍耐が必要だと思うよ
すべてはブッシュのせいだ」っていう意見に同調してた。

家に戻って、部屋に飾られたアートの数々を見せてもらう。
20年前に知り合ってアトリエを訪ねたことがある
ホピの画家の作品が数枚あった。
成功して有名になってたのは知ってたけど、
最近他界したことを知らされた。
僕と同世代で20年前は若者だったんだけど、
時間が経った、にしても若くして逝ったんだな。

楽しい時間をすごして家を後にした
丘を下って夜景の果てが僕の帰る庶民宿、
ヒルトン系列だから元バックパッカーの僕には充分すぎる。
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この数日間でアメリカの格差社会を自覚してる発言を
いくつも聞くことができたのは「変化」(change)だ。
思うに
生活の余裕を手にしながら強欲でない人が問題を自覚できて
格差の下に押し込められた人は強引に奪う古い強引なやりかたを
信望するように仕向けられてるよう。
ここでオバマと耐えて変えないと元に戻ってしまう。

なんて丘の上の暮らしに触れたあとに
収穫を紹介しよう
これはサンプルのビズビーの母石。
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帰ってから送られてくるクラシック宝石ターコイズもある。
ここに写しただけでも1000カラット以上ある。
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僕が僕らしくしていることでいいこともたくさんある。
まだまだ髪を切ることもなさそうだね。

by cwdye | 2010-02-03 11:25 | Report 滞在記
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