朝三暮四だよ・・・。
勉強なんかしたことなかった僕が
故事成語なんてろくに知るわけがない。
でもさすが昔のアタマいい人の言って残った言葉
読んだり聞いたりしたら僕でも忘れないほど簡潔でよくできてる。
ディテイルはとにかく
遊んでばかりいたころになんかで読んだだけで忘れなかった。
暮れの餌時、サルたちが餌の量に文句を言った。
餌を朝に四、暮れに三もらってたサルたちに
朝三にして暮れに四やる、と主人が言うと
サルたちは大喜びしたんだとさ。
この話はましなほうで現実に擬えるともっとえげつない。
主人はサルたちをごまかすために、
耳優しい音を流して、見た目のいいキレイな餌を見せる
そんなもん食ったあとにどうなるか知れたもんじゃない。
幸いこのサルたちは主人を選ぶ権利を持ってるけど、
いざ選ぶチャンスがくると
もっと耳優しい甘美な音色が大音響で流れて
旨そうだけど毒が入ってるかも知れない餌を並べられる。
お金をあげよう、
タダにしてあげよう、
防波堤は景観を損ねるから小さくするか遠くに移そう。
でも、それだけしてあげるんだから
5パーセントだけ負担上乗せをオネガイね。
子供手当てをばらまいても待機児童は増えてる。
民間の保育に支払う額に満たなかったり
環境の整備をなおざりにしてばらまくだけだから。
高速道路は公共の利益に繋がる物資輸送の要で
個人の行楽での使用なら贅沢でもあると思えば
長い間払い続けて慣れた習慣をなくすより
特定財源の考え方を見直したほうがいい。
実験段階とはいえ地方の道路事情の格差も露呈して
財源を失った挙句かえって面倒なことになりそうに見える。
世界には波を立てるやつが後を絶たないのに
先に防波堤をなくしてあとは波に来ないでくれと祈るのか。
防波堤を小さくしたり無くそうって言うなら
その前に波を抑える努力をしなきゃならないだろうに。
防波堤を借りる予算は自前で防波堤を築く何分の一だろう。
しかも経済にまで及ぶ政治の摩擦まで負わずにすんでる。
娘のワンブリがとってもらってる
小学生新聞にこんな句が出てた
白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき
何故オトナの新聞に出ない?
江戸時代に悪政を布いたとされる田沼意次の後の
松平定信の寛政の改革が更に庶民を苦しめた結果出た句らしい。
キレイになりすぎて魚も住めやしない、
濁っていても田沼の時代はまだましだったと。
無駄使いをなくしてキレイにするのはいいけど
的確に見極めた仕分けをしないと
公共投資で民間に回っていた金が断ち切られたり
技術の研究に遅れをとって外国にシェアを奪われたり
結局失業者が増えて経済は停滞、
負の連鎖の中にがっちり捕われて出られなくなる。
さて僕等には選ぶ権利があるわけだけど、
僕等が住んでる国は
政治の国ではなく選挙の国らしく
耳優しく見た目がいい餌をちらつかせる人ばかり。
もっと甘いこと言う政党も多い。
それでも批判票でも入れなきゃ気がすまないよな。
安いものを追えば雇用を失う。
少しでも国民を養いあえるように
国産品を買ったり、ローカルでお金を使うことを考えよう。
輸入を仕事にしてるネイティブスピリットも
外貨に代わってしまうのが申し訳なくて
せめて国内に払う分では金額を渋らないようにしてる。
ところでこの機会にお断りしておこう。
ネイティブスピリットは敢えて税別表示をさせていただいてる。
この国の税金がどのくらいなのかみんなで
自覚していよう
ていうだけであって消費税に反対するからじゃない。
政治についてなんか書きたくなかったけど
ここのところ目に余るものを感じて選挙前の緊急企画になった。
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