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still remain the same / NATIVE SPIRIT (R)

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50年代のある日 / インディアンジョーク

One day in the 1950's,
Chehalis elder Dan Secena was sitting in a local store
passing the time beside the woodstove
and chatting with the store owners
when a tourist with a big stetson and boots to match
wandered in and spotted him.
He made a beeline for the elder to ask him,
“Well, chief, what kind of winter we in for?”
“Oh”, replied old Dan. “We’re in for some rough times.
Why the squirrels are putting away nuts.
And the white men are really chopping wood.”
The tourist nodded solemnly, obviously missing the joke.
After he left, Dan turned to the store owners and said,
“Those whites think we Indians know everything!”

1950年代のある日
チハリス族*の長老 ダン スィセナが
地元の店の薪ストーブの脇で店主と話してると
テンガロンとカウボーイブーツでキメたツーリストが
長老を見つけると何か聞きたそうに近づいてきた。
「なぁ、チーフ、今年はどんな冬になるかな?」
「そうだな、いくらかひどく寒い日があるだろうな
リスたちは木の実を一生懸命集めてるし、白人も薪を切るのに忙しい」
ジョークとは思わずツーリストは大真面目に感心して頷いてた。
ツーリストが去るとダンは店主に言った、
「ああいう白人はわしらが何でも知ってると思っとる」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダンはジョークのつもりで
あまりにも当たり前に毎年みんながやってることを答えた。
ダンのジョークがすべったのはダンのせいじゃない。

インディアンはいいこと言ったりするけどそれは普通のこと。
それがありがたく思えたり、思いたい人は
そのことについて考える余裕や必要がなくなった生活をしてるだけ。
それに疲れて思考力が及ばなくなってるだけだから
よく考えてみれば不思議なことはなにもない。
いつも自分の足元をしっかり踏みしめて歩く人にとっては
ごく当たり前のことだったりする。

これは伝えられたエピソードで
面白い話でよくありそうでもある実話だ。
よくある話しだから驚愕!なんていうジョークも前に紹介したし
物書きのブラザー北山耕平氏の著書インディアンは笑うの中でも
似たようなジョークが紹介されてる。

丁度、数日前に昼休みに手に取った週刊誌に
ホピの映画の上映会の模様が報告されてた。
遅刻してきたゲストのホピは
「私はホピタイムで生きてるから」とジョークで言い訳したけど
みんな真面目に受け止めて笑いはとれなかったそうだ。
知らなきゃわかんないわな。

*チハリス族はワシントン州シアトルの近くで
トーテムポールを立てて木の家に住んで鮭を食べた
ノースウェスト文化のインディアン。

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by cwdye | 2010-11-01 16:25 | kill time 暇つぶし
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