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still remain the same / NATIVE SPIRIT (R)

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オリジナル フィニッシュ サドルレザー pt.1 

ネイティブスピリットは今年で32年目
話せば長いハナシがあるわけよ
あれを語るにはこれも説明しなきゃ、と
いちいち長くなって整理がつかない。

サドルレザー作品について解説しようと思ったら
時代を反映してるからそのころの周辺の話まで始まっちゃう。
あきらめて最小限にしながら、回数分けて全部書く。
散文だから文字数は少ないけど長いよ
goes like this

独自仕上げを施した
ネイティブスピリットオリジナルフィニッシュサドルレザー

「いいか? 一度でも触れた人が「良い革だな」
そう思って忘れられなくなるような革を作るんだよ」
G's最古参の兄弟子に当たるMさんが言った。
世間の人の関心が革から遠のいて
まったく売れなくなってた1980年代
数少ない関心を持ってくれた人を逃がすまいと
必死になっていいものを作ろうとしてた。

革物が売れなかった1980年代。
70年代に隆盛を誇ったG'sも解散して、
Gさん本人もいろいろあって苦労してた。
まだホンダの50㏄の原付ラクーンを
ラット仕様(汚したカスタム)で乗ってて
インディアンMC以前のハーレーも手に入れる前、
その後、縁あって1979年式ハーレーを手に入れたけど
その時点でも支払いは物々交換だった。

80年代に入ると音楽はテクノ
ファッションはナイロン
自動二輪はレーサーレプリカに入れ替わる。
そのころ70年代からの革で残ってた業者はごく数人、
軽井沢グリーングラスの太田さんもその一人。

そんな1980年代も後半にくるころ
わずかに事は動き始めてた。
Gさんがハーレーを手に入れたのもそれを象徴してる。
僅かに時代が振り返り始めてたんだ。

僕は、それまで趣味だった革細工の技を磨いて
やっていこうか、
というより他にすることがなかった。

そんな当時
Gさんだけがオリジナルのサドルレザーを使っていて
他での流通はなかった。
それに追加加工を施した仕上げは秀逸で、
革の表面はしっとり、硬すぎず腰があって
使い込むと透明感のある濃い色に変わり
コシを残したまま馴染んでくれた。
こんな革を作りたい。
流通のなかったサドルレザーの一種を
ある革業者に調達してもらった。
ただしその「追加加工」は謎。
それからG'sや最古参の兄弟子Mさんをを訪ねては
作ったものを比べたり、見てもらったり。
でも、その仕上げに何をどう使ってるのか
聞いたことはなかった。
近いものは作れると信じてたし、
後々結果それが個性につながることになった。

1988年、ネイティブスピリットをスタート
1989年春、ナバホの家族に加えられて
その秋、G'sで鹿革の製作担当、
その後サドルレザーの仕上げも認められて
1990年から先達2人に加えて
僕もサドルレザー作品も納入した。
この3人の革担当、それぞれが違う仕上げをしてて
似ていながらそれぞれの個性があった。
聞かずに作り上げたことに確実に誇りを感じた。

僕がネイティブスピリットを立ち上げて
なんとか仕事にすることができ始め
世の中の関心が返りつつあったその頃
唯一、Gさんと一緒に撮った写真がある。
日付は1990年2月、
その翌月から急にお客さんが増え始めて
写真をとる余裕もなくなるほど忙しくなった
今に続くジダイの始まりがこのころだ。

1993年ごろ
僕がメディスンバッグを6個、G'sに納品した日
兄弟子Tさんが段ボール三つを運んできた。
メディスンバッグ60個作ってきたそうで
それを見て僕はネイティブスピリットの
オリジナルに専念しようと退いた。
その数日後、Mさんを訪ねるとMさんは電話中だった。
時々聞こえる言葉から相手はGさんだとわかる。
Mさんの作品を観察しながら電話が終わるのを待ってると
「じゃあもういいよ!!」
荒げた声で受話器を叩きつけた音。
「ああもう、やめたやめた、
Gさんとけんかしちゃったよ」
偶然同時期に3人のうち2人が退くことになった。
G'sは混みすぎたことから入店者の人数を制限して
行列ができるようになってた。
それでも生産能力のあるTさんなら
G'sを支えることができる。

このころから
少し増え始めた革製品の業者が
サドルレザーの使用を望み
他メーカーも入手できるようになる。
それでも初期のG'sの僕らの独自の仕上げを
再現する業者は現れなかったし
夥しい数の業者が出た今でもいないかもしれない。

併せて20年を経たG'sでは
Tさんも作品や作風を変えたらしく
初期のG'sのものとは違う今に合うものに
変わったようだ。
つづく

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by cwdye | 2020-03-28 19:01 | introduction 紹介
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