ネイティブスピリットを始めた32年前 1988年
市場が冷めてたからライバルも同業者もいなかった。
だから誰かと比べてということはなく
単にそれ以前に見たこともなかった
当時のG's のMさんの作品だけを見習って目指して
勝手な試行錯誤で独自に編み出した仕上げを施してる。
結果TkさんよりMさんの仕上げに似てたけど
使い込んだ後にはMさんのものとも違ったと思う。
知らないってことはいいことで
自動的に個性を手に入れることができる。
1989年から、僕とMさんが退く1992年ごろまで
G'sの革は3様のものが売られていた。
1993年を超えるあたりから増え始めた
同業のメーカーにもサドルレザーが流通
ただ、G'sの特殊仕上げは後加工だから
サドルレザーを使っただけでできるものじゃない。
真似されることはなかった。(つづくーPt.4)
ネイティブスピリット オリジナルフィニッシュ
表面から内側までの独自処理
複数の油脂を配合した、硬軟2種類を
タイミングを分けて加脂。
この独自の追加加工で
後発の同業者から、皮革メーカーまで
賛辞の声を多く頂いている。(つづく)
鹿革に次いでサドルレザー作品も
G'sへの納入を目指していたころ
なんとなく1年近く時間をかけて
油脂の配合パターンと種類
工程内で加脂するタイミングと回数をあみ出した。
コバ、床、あらゆる部分を磨き上げている。
その磨きに使う剤も市販のものではなく
独自配合したものを使っている。
高額な本体価格に併せて整備、調整、運転
これら技術の熟達が求められる
厚革用特殊ミシンを用いて狭い縫い代で縫い上げ
強度は革かがりや手縫い以上。
手縫い箇所は最低限にとどめ
デザイン上の縫い都合に合わない箇所以外ではしない。
手縫いは誰でも、趣味でもできるが
時間コストがかかるため、
ネイティブスピリットではその分、
パーツの量、オーバークォリティなまでの仕上げで
風合いに加えて
手縫い製品以上の強度、機能の充実を持たせている。
組み上げ、連結部分等は鹿革紐を使用して縛る。
シルバーボタン、コンチャの取り付けも
鹿革で縛り、その結び目こそが美学
コインスクリューなんかが見えたら興覚め。
カシメ、ハトメ、ファスナー等一切使用しない。
穴に鹿革を通して縛るのが古式ゆかしき方法だし
金属が触れるより長持ちする。
これら金具類はネイティブスピリットの場合、
粋じゃなく興覚めを感じる。(本人の感想です)
但し、キーホルダー、バインダーなど
製品の機能の中心になる金属部品は使用する。
つづく
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