21世紀のターコイズ Pt.3 「イミテーション」
「イミテーションはフェイクじゃない」
”TURQUOISE The World Story of a Fascinating Gemstone”で
トリ―テッドナチュラル(有添加天然)以下のターコイズを
全て「イミテーション」にカテゴライズしたJDL。
ターコイズ会議でことあるごとに言う
イミテーションはフェイクじゃない。
言いたいことはわかる。
実は哲学者だったJDL
ターコイズの本を書くのも哲学のひとつ。
その考え方は
ターコイズを取り巻く人間の文化や欲望が
ターコイズのイミテーションをも作り上げた。
イミテーションもまた文化だ、てこと。
だからイミテーションはアートなんだ、と。
英単語のimitationは模造品でimitate似せて作ったもの
日本語で似せて作ったもの、にせものは偽物
よく見ると偽と言う字「人の為」
JDLの哲学を裏付けてるじゃないか!
いや、ちょっと違うぞ。
似せ物ではなく偽物はイツワリのモノだ。
逆に「イツワリ」とは「ヒトノタメ」なのか
まったく哲学の沼であるに変わりはないらしい。
日本語の「にせもの」を考えてみる
最初は「似せたもの」だったはずの
にせものという発音のこの
「偽物」はどういうものか?
どうにもネガティブなイメージがある。
何故か?
それは
*対する本物があって、
本当はその本物が欲しいという望みがあって
その望みが叶わないから
代替品として偽物を入手するしかないから。
*本物と偽られて売られたものを買ってしまい
期待が裏切られた。
*こちらの知識不足で願望が裏切られた時。
騙されたり、思い込みに捉われたりせず
「似せもの」とわかっていて入手する分には
「偽物」は「それなりのもの」であって
悪いもの(=フェイク)じゃない
imitationていう英単語について
アメリカ人に聞いてみた。
ネガティブなイメージとその理由は
上に書いた日本での「偽物」とまったく同じ。
語源が「imitate=模倣」だったとしても
やっぱり「似せもの」では済まないようだ。
95%をイミテーションと
言いきってしまうことへの抵抗は
業界の全員が懸念するところで、
5パーセント以下のナチュラル専門の僕でも
心配と同情する。
広い一般市場で
追加加工済有添加のターコイズも
ナチュラルと呼ぶその甘い優しさが
のちに、期待を裏切ったり、
多くの間違いのもとになってるのは事実で
これを無くしたいと願って
JDLは95%をイミテーションと言い切ろうとしてる。
彼なりの厳しい優しさだ。
一般市場では
ターコイズに限らず
その他多くのミネラルストーンや宝石が
殆どトリートメントを受けていて普通だ。
わかりやすく言うと
銀座の高級店に宝石を求めて行ったとして
1階で求めるか、3階で求めるかで違いがある。
期待するものは何処にあるか?
トリートメント=追加加工=有添加
ノートリートメント=追加加工無し=無添加
つづく
ターコイズもジュエリーも全てプラスチック参考価格15ドル
スマートフォンでご覧の方は営業日程が一画面上に出ない
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