人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

still remain the same / NATIVE SPIRIT (R)

native.exblog.jp

hate guns 到着地編

アメリカに滞在が長いと
当然銃が身近にあることになる。
男の子なら誰でも子供のころに
鉄砲ゴッコらしきもんをしたもんだろう。
日本でもアメリカでもそれは変らない。
大きな違いはアメリカには実銃が身近にあることだ。
子供が暴発させることも多く、
この問題はいつも議論の的だ。
なきゃあいいものを・・・。
原因を排除すると損をする人間がいる。
だから対症療法で、銃には銃で、と?
馬鹿馬鹿しいことこの上ない。

それでもアメリカが銃社会を放棄しない限り、
銃が嫌いな僕でもアメリカにもっと長くいるようになれば
持たずにはいられなくなるだろう。
あぁ、腹がたってきた。
これについては
マイケル・ムーア監督の映画「ボーリングフォーコロンバイン」
で述べられてる。 お勧め、というよりもmust see,
見なきゃいけない映画だ。

いつも通り話が反れたけど
エピソードに戻そう。

一昨年、夏の渡米。
次女が中耳炎になって、最初についた街で
ERに駆け込み、
滞在予定を延ばさなきゃならなかった。
2日目の夜、真っ暗なモーテルの外で
不規則に連続した乾いた爆竹の音・・・銃だよ。
あまりに至近であっけにとられて伏せる間もなかった。
もっとも部屋の中でそんな緊張感もなかったわけだけど。
窓の外が暗くて、状況もまったく見えなかったから、
しばらく窓から離れて、それ以上なにも起こらなかった。
すると程なくして赤と青の警告灯を点滅させたパトカーが窓の外に見えた。
部屋は4階、そこから見下ろすんじゃなくて、
パトカーの明かりが窓の正面に上っていく、
100メートル離れていない、窓の高さで停まった。
丘になってたんだ。
その民家らしきところで事件があったらしい。
冗談じゃない、距離と位置からして流れ弾が来る可能性は充分あったわけだ。
決して綺麗な風景ではない、街のホテルの景色、
前が丘になってることなんか気にしてなかった。
身を守るためには、そういうことを見逃しちゃいけないんだな。
勿論いきなりの発砲は寝耳に水だけど、そのまま撃ち合いが続いたら?
窓の外の風景を覚えていれば、もう少し真剣に伏せることを考えただろう。

去年の夏は
アメリカに発つ直前、到着地現地のニュースを新聞で見かけた。
一昨年の到着地と同じその街で
今度は2人のシリアルキラーが殺人レースをして競いあっていて、
5,6人ずつ犠牲者が出ている。
その街の繁華街でも歩く人が減っているという。
一人は車に誘い込む誘拐型、これはまずあう事もなかろう。
もう一人は車からの無差別発砲、交差点で並んだらいきなりにとか?
こいつは冗談じゃない。
街といっても広いわけで、とにかく会わないであろうことを祈るだけだった。
それ以後そのニュースの続報は入手できないまま、
現地についてしまった・・・。
空港で誰かにどうなってるのか聞いてみようと思ってたんだけど、
実際にはそんな緊迫した雰囲気もないわけで、
そのまま、ニュースも確認せずに旅を始めた。

こんなこと気にしなきゃいけない、あの国の政治に腹がたつ。
それに家族の中には被害にあって身内を亡くした人間も少なくない。

あとは
ボーリングフォーコロンバイン、見てほしい。
アメリカ合衆国政府がいかにおかしいか
悲しいほどよくわかる。
hate guns 到着地編_f0072997_3361969.jpg

取っ手・・・別にこれに文句があるわけじゃないよ
トカヘなんでこんなの撮ったんだろう?
ブレてるからどーでもよかったと見えるけど。
by cwdye | 2007-01-17 03:45 | episode エピソード
<< 渡米前最終日 打ち合わせ >>