ラコタの家族の元への里帰りと工芸品の買い付けが
スタージスバイクウィークとかぶることは、
サウスダコタのパインリッジに家族ができてからの
この14年ほどの間に、何度もあった。
けど、今年のようにバイクウィークの期間前から最終日まで
完全に重なっていたのは初めてだ。
パインリッジ近辺に滞在中、
工芸品を探したり
兄弟達、家族に会うために1日の移動距離は
最低でも200マイル(320km)くらい。
ちょっとそこまでがそんな距離なのが平原。

昨日、最後に会っていた家族と再会の約束をしてから、
今日が移動日。
一日中、車に乗っていることになる日だ。
それでも、子供がいるから控えめに中継地を設定して、
コロラドで一泊する。
今朝、サウスダコタを出て、ワイオミングを抜けて
400マイル(640Km)でルイヴィルについた。
そういえば
この14年間で何度も、サウスダコタを出てから
ワイオミングやネブラスカの道を抜けてサウスウエストに出てる。
いつも、滅多に他の車に会うことも無く
大平原の農地をぽつんと寂しく走っていたんだけど
今回、バイクウィークと重なった上、今日がその最終日とあって
帰りの人たちのバイクやトレーラー、キャンピングカーが
列を成して繋がっていた。
ワイオミングの道であんなにたくさんの車を見たのは初めてだ。
何しろアメリカで一番人口密度が低い土地だからね
それだけでかなり珍しい光景になる。

これで時速65マイル(約100km/h)で流れてるんだけどね。
明日はデンバーを越えてニューメキシコに入って、
アングロの兄弟分の家に行く予定だ。
ラコタの土地では移動にかなり時間を割かれて
仕事というにはかなり非効率的。
インディアンの文化に浸かっているから、
文句も問題もないんだけど
サウスウエストでの仕事は仕事然として純粋にかなり忙しい。
持ち出した石でオーダーする内容も、
日本にいるときに考える時間がなかったから
これから考えて配分しなきゃならないし、
取引相手の人数も平原とは比べ物にならないほどいる。
週末にはインディアンマーケットというイベントがあって、
そこにも行くんだけど、
そこですることといえば
出ているアーティストに笑顔で手を振って挨拶して回る。
それだけで、まるで選挙の候補者
僕にはイベント自体ほとんど関係ない。
ショウに出品されている類の作品には興味がないものが多く、
お祭り期間で宿代は跳ね上がるし、
意味ないんじゃないか、と思われるかも知れないけど、
彼らと取引してなくても元気でやってる姿を見せに行く
実は大事なデモンストレーションなんだな。
それにショウに各地から集まる人や一部の仲のいいアーティストと
ショウの時間外に取引していて、
それができるのもショウがあるからでもある。
でも、「何が何でもショウ期間中にすべて」という必要は
全然ないよな。
ただ、ジュエリーはともかくとして
それ以外の作品を眺めて周るのが楽しいんだ。
壷とか敷物とかカチーナとか、
素晴らしいものが多くてね。
価格がすごくて手が出せないんだけどね。
それじゃやっぱりただの娯楽か・・・。
ああでもないこうでもないと
ちょっと迷いがあるのが見えちまうね。
とにかく
今日は移動だけのために
滞在したモテルで繋げたんで
ただつれづれにそこはかとなく書き綴ってみた。
メインテーマは・・・
「ワイオミングの渋滞」・・・だな。