スタージスの近くにあるローズバッド・ラコタのキャンプ地にいる
ラコタのブラザー、ボビー一家に会いに行った後
スタージスのダウンタウンで一時間後に落ち合うことにして
一足先にキャンプ地を出発した。
出口の一時停止で
充分に安全確認をして州道に出る
加速している間に後続車が近付いてきた。
ミラーに映ったのは何の変哲もない白いセダン。
だけど隠した警告灯とサーチライトを見逃さなかった。
警察車両だ。
加速しながらスピードを確認、
ところがその道の制限速度が何マイルだったか忘れた。
微妙なところ
48マイルあたりで加速をやめて
追い越しもされやすいようにがっちり
路側帯に沿ってキープライトで巡航した。
ところが追い抜いてはくれない。
それどころかしばらく追従してから
ミラーの中で赤と青の警告灯を光らせた。
サイレンと拡声での指示はない。
こっちの
出方を見てるんだ。
すぐに右にウィンカーを出して路肩に寄せた。
まずオフィサーが1人助手席側からアプローチ
左の運転席側は一歩引いたもう1人に固められた。
そういうフォーメーションなんだな。
「免許証を拝見できますか?」
当然、国際免許、それを渡すと
「インターナショナル・ライセンスですか・・・」
なんだか
残念そうだ。
「何か問題でも?」と聞くと
「路肩ぎりぎりで走ってたので心配になりまして・・・」
はぁ? なんだそりゃ、キープライトのお手本のような走りだぜ。
左側のオフィサーは,
自分なりに
バイクのお祭りに参加しようと
狼に仮装して
後部座席に座る次女のキミミラに気が付いて手を振ってる。
右のオフィサーも滞在の理由や予定を
終始なごやかな雰囲気で聞いてきて、最後には
「気をつけて、滞在を楽しんでください」
と、親切な言葉でお見送り頂いた。

普段は何もない過疎に近い街スタージス
モーターサイクルラリーの期間中は
周辺の町は何万台というバイクでごったがえす。
警察にとってもシーズンである。
しかもアメリカには治安組織が複数存在する。
サウスダコタでも見る限り
ポリス、シェリフ、ステートトルーパー
三つの組織が一斉に出動してる。
当然、競合関係になっていたるところで逮捕者を見かける。
彼等は目ざとく違反者を見つける
というより「炙り出す」と言ったほうが正確かもしれない。
結局のところ
制限速度を7マイル下回る速度でキープライトで巡航
悪いところは何もない走りに
「路肩に寄ってたから」というどうでもいい理由は
実のところ
"ラコタのキャンプ地から出てきた車だからマークした"ということに間違いない。
「警察は街に出たラコタをマークして
なんだかんだつつきまわして逮捕にもってく
子供達だけで車に乗って出かけると気が気でない。」
キャンプ地で会ってたラコタのマザーが
そうぼやくのを聞いて、そこを出た直後に停められたんだ。
先週、確か8月8日の出来事。
去年もbad assチャーリーが捕まった。
彼の場合はほんとにワルだったわけだけど
そのbad assチャーリーの事後談も後で紹介しよう。画像は去年のスタージス、今年は写真撮らなかった。