2008年 8月16日 移動中
アリゾナのナバホの家族のもとへ里帰りしながら
周辺での仕事の収穫は少なかったけど
スローな生活ができた。
リザベーションの奥の奥で
ナバホのマザーメアリーは親族のために四日四晩の儀式をする。
僕らもほんの少し祈りに参加してアリゾナを後にした。Dinehサウスウエストは
観光化されたところも多く、
無形有形にかかわらずインディアンであることを
売り物にしている
コトは多い。
パワースポットだとか、
手作りの
お守りだとか、
移民の作った
市場経済に合わせた新しいインディアンと
解釈して
現代を生きるためにお金も必要だから当然責めるつもりはないけど
見聞きした人がそれをインディアンの
伝統だと思い込む人が多いこと
それでもよしとするインディアンがいることに
危機感を感じる。
ナバホの土地の周辺は特に
観光スポットが多く、
アーティスト、クラフトマンを含め観光に関わる人口も多い。
そのせいもあって
ナバホはトラディショナルを失ってる、と
他の部族からすらも誤解されやすいみたいだけど
実はそんなことはない。
リザベーションに近付けば
観光客相手でなく普段着として民族衣装を着てるおばあちゃんを見かけられるし、
友達ができて車が4輪駆動ならさらに奥地に進んで
トラディショナルな儀式が多く行われている土地にも行ける。
勿論、これは見世物ではないから観光で行くことはできないし、
部外者が来たと知れば
例え友達が連れて行ってくれたとしても追い出されることがある。
文化を守るために
右翼的な人がいることも場合によっては
必要だし
彼等が文化を守る行動ならたとえ入れてもらえなくても喜ぶべきことだ。
アリゾナの僕を迎えてくれたナバホの家族は
そんなトラディショナルを守っているインディアンで
表からは地味で目立たない人たちだ。
厳密に呼ぶとネイティブアメリカンでも、インディアンでもナバホでもなく、
ディネという。
参考;
MESSAGEculture文化