銃が嫌い/hate gunsアングロのブラザー、ジムは僕らに
仕事用に使ってるアドビ造りの家を1軒用意してくれる。
普段は住居に使われていない家がゲストハウスとして
少しずつ
ホームになってきた。
アリゾナの
ナバホの家族のもとを発って
中継地で仕事をしながらニューメキシコに移動、夕方ジムの家についた。
「ベッドルームのベッド以外に子供達にはエアベッドを持ってくる。
トニーの家から貰ってきたこのソファベッドも使える。
銃器の関係は手の届かないところに置いたから安全だ。
これが鍵だ。」
我が家に帰って来た気分
それも夢のような家だ。
居間には
ラグが敷き詰められ
バスケットが置かれて、
カウンターテーブルの上には去年置いていった
ラコタの
名付け親ミラパシネに持たされた
ブラックウォーボンネットのマーキングが施されたバイソンスカルが
供えるように飾ってあった。
リトルイーグルの作ったビーズ・バッグも置いてある。

バスルームも前より綺麗に
キッチンには新しいシルバーや鍋
飲料水のディスペンサーも用意されて
冷蔵庫の中には地元でとれた新鮮なフルーツが冷えてた。
トカへも大喜びで僕らも
コーヒーメーカーを買ったり家作りに協力することにした。

キッチンを見回していると、
僕が見上げる高さの天井に近い棚に
ミスター・クリーンの洗剤のボトルや
小さな古い熊の縫いぐるみに並んで
大量のアンモ(弾薬)。
22口径、45口径、それにアサルト・ライフル用の7ミリくらいの弾。
たしかに子供の
手に届かないところにあったよ。

さすがアメリカ、風景に溶け込んでる?

僕らのベッドルームのクローゼットには
僕の古いブーツとターコイズの入ったバケツと
リトルイーグルとトレードしたM-13アサルト・ライフルがあった。
銃と大量の弾薬
これで何が襲ってきても大丈夫だ。
夜の闇も心配ない?
つづく英語で言うハウスは建築物としての家
ホームは人が住む家っていう意味の違いがある。
去年ミラパシネに貰ったバイソンスカルは
ワシントン条約と検疫の書類を取れないから
ジムの家に置いてきた。
ブラック ウォーボンネット
シャイアン戦闘集団の決死隊のしるし