あれば撃ってみたくなるのが、人情?
積極的ではなくてもいつかは
どこかシューティングレンジにでも行って試射してみたいとか
昔は思ったこともあったけど、
アメリカに定期的にある程度の期間滞在するようになって
銃のある環境が身近になってそれほどの興味もなくなった。
あの冷たく口をあけた照準のついた鉄の筒が、
持った瞬間に持った主に力が移動して
支配できるという錯覚に支配されるようで気味の悪さも感じる。
銃が嫌いで書き始めたこの
銃が嫌いだ/hate guns今回も銃の話じゃないんだけどね。
2008年 夏の渡米から帰国してすぐ旧ギャラリー撤収を決定。
少しずつ片付けを始めていたとき
置きっぱなしになっていたセキュリティグッズのひとつに
催涙スプレーがあった。
アメリカの警察が暴漢の鎮圧に使うあれだ。
ボンベを収納したグリップに引鉄が付いてて、
赤く目立つ安全装置はOFFの位置になったままだ。
旧ギャラリーを開けたとき念のために
身分証を提示して揃えておいた防犯用品のひとつだ。
それを眺めながら思った。
消火器みたいなもんだし、使用期限があったはずだ。
もう使えなくなってるかもしれないし、
試しにちょっと引鉄を引いてみようか?
もともと人通りの少ない外に出て
試しに一吹き。
まだダメにはなっていない。
飛距離を試してみるとまったく問題なく、絶妙かもしれない。
さぁ、いよいよ試しにどんなものか?
少しだけ指に吹いてその指を鼻に持っていくと、
ツンとした刺激臭に一機に目が熱くなって涙が出た
もう少し嗅いだら痛みも伴いそうだったからすぐやめた。
泣くほど効くよ、あたりまえだけど。
まともに浴びせたら相手は病院行きになりそうだ。
まだまだ使えそうだし強力なのがわかったから、
新しいギャラリーに移動する箱の中に投げ込んだ。
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